1959年アメリカ映画、巨匠フレッド・ジ
ンネマン監督作品。フレッド・ジンネマ
ンは「真昼の決闘」「地上より永遠に」
「ジュリア」「氷壁の女」と背筋の伸び
た映画を作る、とくに「ジュリア」は好
きな映画だし、遺作の「氷壁の女」もい
い映画だった、両者ともロードショーで
見た。
さて「尼僧物語」、ヘップバーンがむつ
かしい役どころを端正に演じる、信仰の
規律への服従と個人の良心の葛藤を描く。
結局良心がナチスを許すことができず還
俗するところで終わるのだが、よくカト
リックがこれを許したのか不思議なほど
緊迫感があった。ジンネマンの信念でも
あった。