2021-05-21 吉田修一「路(ルウ)」 本 台湾新幹線の開発竣工開通までのドラマだ と思っていたらそういう話ではなかった。 それに絡む4組の人間模様、恋愛であり、 家族であり、親友であり、悪人がひとりも でてこないいわゆるいい話で読ませる。 台湾へはいちど行ったことがあるが、確か に猥雑さとゆったりさと誠実さが混ざった 好感を持った台北の想い出を思い出す。 そういう記憶とこの物語が交ざって気持ち のよい読書となった。いい話すぎるとはこ こでは云わない。 路 (文春文庫) 作者:吉田修一 発売日: 2015/05/22 メディア: Kindle版