平野啓一郎「空白を満たしなさい」(上)(下)

死んだ人間が生き返る、主人公は自殺だっ

たのだが生き返り、自分がそうした理由が

わからない、殺されたと考える。そのこと

で家族も職場も巻き込み、読むのを中断で

きないほどスリリングに展開していく。

作者の考え方、分人、分人主義という考え

が織り込まれ、主人公は落ち着いていく。

そして予想外のラスト。いやあ、こんな話

を考える平野啓一郎はすごいなあと率直に

感心、一気に読みました。

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

 
空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)