司馬遼太郎「新史太閤記」(上)(下)

これが1泊入院に持ち込んだ本、別に痛く

はないだろうし、のんびり本でも読めるだ

ろうと長編で読みやすそうなのをと。テレ

ビもみないしスマホもいじらないので一気

に読む読む。立身出世のためになすべきこ

として、旧習にとらわれず情報重視なり敵

を懐柔するなり大局を見るなり地頭のよさ

が見事。それでも所詮殺し合いであり、戦

闘員だけでない女子供も殺めてのしあがっ

ていく。ゆえに司馬は絶頂期の秀吉の愚策

を描かなかった。ただ、戦国時代に尾張

の秀吉がいかなる才覚でここまでこれたの

かを語った小説なのだと思う。

ところで、入院でがっかりとは、こういう

ところで延命しながらだらだら死を待つの

はいやだなとリアルに思ったのことにがっ

かりしたのでした。

新史 太閤記(上) (新潮文庫)

新史 太閤記に(上) (新潮文庫)

 
新史 太閤記(下) (新潮文庫)

新史 太閤記(下) (新潮文庫)