ささやかな体験からも海外の有名な美術館
は常設展示が主体で充実しておりうらやま
しい限りであったが、昨秋に国立西洋美術
館の常設が増強されているのを観て、今回
あらためて常設展巡りを行った。
「国立西洋美術館」は再訪なのだが網羅的
ではあるがあれもあるこれもあるでやはり
楽しい。普通の企画展以上の充実さである。
「国立博物館」は年代順というか時代順に
国宝級のものが整然と展示されており、じ
っくり観ていたら疲れてしまう。受け入れ
る知識も必要か、まだ楽しいとは云えない。
「国立近代美術館」は以前行ったときに大
観の生々流転に巡りあって感動したこと、
その他教科書に載っているような日本の近
代絵画が常設されていることを知ってほと
んど知られていないなと思ったものだ。久
しぶりに観てやっぱりこれはなかなか楽し
かった。
最近、どの美術館も併設のレストランが立
派になったように、常設展を充実させるよ
うな方針になったかような感想を持った。
いつ出かけても充実した作品群が観られる
のは文化だと思う。しかも5、600円で
観られるのだから(65才以上は無料だそう
でもうすぐ)
。