四方田犬彦「歳月の鉛」

歳月の鉛
以前読んだ自伝的回想記「ハイスクール1968」に続く、その後
70年代の彼の回想記。しかし、ノンフィクションなのかフィクシ
ョンなのかは不明、文中に出てくる仲間から批判もでている様子。
それにつけても、この時期の空気ってなかなか微妙だったなあと、
あとになるとつくづく思う。自分自身をひとことで云えば、楽しか
ったとあっけらかんと云ってしまうのだが、それでも取り巻く空気、
社会状況があんなだったからあんなこと考えてたんだなあとか、あ
んなことしてたんだなあと今は思う。