司馬遼太郎「翔ぶが如く」(1)〜(10)

新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫)
新装版 翔ぶが如く (10) (文春文庫)
夏休みに読もうと思って買って、本当にすこしづつ
寝る前に読み続け、時々他の本に浮気して、それで
も読み続け、とうとう全10巻読み終えました。
西郷と勝海舟大政奉還から、いかに明治政府が立
ち上がっていくのか、薩長からいかに政府が作られ
ていったのだろうか、想像を絶する制度の大変化が
あったろうに、税金の取立てなんかはどうしてたん
だろうとか、漠然とした疑問を持ってた。それが現
代の政権交代のタイミングと重なって、さらに興味
深く読めることとなった。
西南の役は、南九州を旅行した時に、いくらか戦地
とかで話を聞いたような記憶があるのだが、西郷の
スタンスとかなかなか不思議なものなのだというこ
ともわかった。こうやって、よかったのか悪かった
のか明治以降の国つくりがされて権力が維持されて、
現在の日本ができているという動かしようもない事
実はきわめて重いものがある。
司馬遼太郎もそれを考えると重いものがあったんだ
ろう。