吉田拓郎CD「18時開演」

18時開演~TAKURO YOSHIDA LIVE at TOKYO INTERNATIONAL FORUM~(DVD付)
最後のツアーと銘打った拓郎のコンサートの7月8日
大阪グランキューブが、ドタキャンで中止になり、そ
れも知らずのこのこ出かけて、とっさに残念より心配、
落胆より不安とは、そのときのブログに記述。このあ
つま恋でライブ収録しDVD発売予定との告知まで
あったのに、それもできなくなって、その代りに音源
が収録してあった東京フォーラムのコンサートのライ
ブCDが発売され、行けなかったツアーの代わりに、
CDを購入して聴いた。
これは全編収録すなわちMCもすべて収録されたファ
ン向けのCD。その場限りのMCははじめて聴く時に
は面白いが、作品としてみた時にはどうなのか。いつ
も思うのだが、なぜプロデューサーがいないのか。拓
郎は、作家性のあるひとりの「吉田拓郎」なのか、チ
ーム「吉田拓郎」の一員なのか、そこがあいまいなま
ま来ているのだろう。そういういいかげんさ、わがま
まさが彼の持ち味でもあるのだろうけれど。ライブは
それでも充実感にあふれ、若い頃の曲はいまも古くさ
くなく、声は独特で好ましく、やっぱり拓郎だ!と納
得する。近年のもたもたした演歌みたいなメロディは
好きではないが、これも50から60代の作品なんだ
からと思えば、がんばってきたねと褒めてやりたい。
歩こうねもがんばらなくてもいいでしょうもぐちゅぐ
ちゅいいたがりの、屹立する拓郎のイメージを壊す本
音と思われるが、それでもがんばってきたねとこれも
褒めてあげたい。
ところで冒頭の「無題」は好きな曲だったので、これ
は嬉しい。おまけDVDもいい。
「拓郎は拓郎のすきなようにやればいい。」