2017-01-01から1年間の記事一覧

バートランド・ラッセル「幸福論」

11月のNHKの100分de名著はバートランド・ ラッセルの「幸福論」だと知って、懐かし い名前を見つけたと感慨深かった。19才の 頃迷路にはまり込んだ時に読んだのが例え ばこの一冊、「怠惰への讃歌」、タイトル にしびれ、中身はまるで覚えていないが仕 事オ…

ひたひた11月

長雨、台風、急な寒さ。世の中のなにもな いかのような窮屈感に対抗して機嫌よく暮 らしていけるかが私のこれからの大事な課 題。仕事はあと5ヵ月、次につなげていく 案件の対応がむつかしい。 実家のリフォームをしていて心身ともに疲 れモード、断捨離も…

吉田修一「怒り」(上)(下)

吉田修一は「悪人」が重厚だったので、こ の「怒り」も同様に思われなかなか手がで なかったがようやく読んだ。信じることの 難しさ、あいまいさがいくつかの並行して 語られ、骨太な物語となりえている。そう このように強くなく迷いながら生きている のだ…

電話調査

土曜日の午前、某新聞社より、衆議院議員 選挙の支持、投票動向調査の電話があった。 はじめてのことだが、最初から音声電話で すぐに切っても結構とのアナウンスあり。 統計的にはかなり少ない人数でもズレがな いことは証明されているが、一番の投票動 機…

カズオ・イシグロ

読んだことがあるノーベル文学賞は久しぶ り、というか大江健三郎以来かもしれない。 2007.03.11 日の名残り 2008.09.28 私を離さないで 2012.11.18 浮世の画家 2013.12.17 わたしたちが孤児だったころ とブログに記述、でもあまり感想になって いない、やは…

混沌3

webでニュースやSNSを見なくなって慣れ てきたように思う。わかってはいたのだが、 やはり読みたい記事だけを読んでいる、読 んで共感するSNSしか読まない、罵詈雑言 のものは見ないという自主規制をしている ことをやめたい、ならば全部やめようとい うこと…

ソフィア・コッポラ「ロスト・イン・トランスレーション」

当時とても話題になった映画で、アカデミ ー賞脚本賞をとった作品。 こういう映画は私は好きではない、都会の 孤独を内省的という形で見せつけるのでは ない、結果として思索的な映画であるのは いいんだけど。異文化に馴染むことができ ず、孤独や寂しさの…

ピーター・ボグダノヴィッチ「ラスト・ショー」

1971年の映画だが観たのは大学へ入った 1974年以降の三番館ぐらいの映画館で観 た記憶。当時もこれがキネ旬ベスト1な のかと思ったが、今回40年くらいぶりに 見たところまとまりのない印象だった。 記憶では映画館閉館を中心に若者が大人 になる映画と思っ…

いよいよ10月

あと6カ月、そのときにタイ(小節をまた ぐシンコペーション)のようにまたげると いいなと思う。 Web上でニュースやSNSを見ないことにし て雑音を入れないようにしている。なんだ か物足りない気もするがそこで一喜一憂し てもなんともならない、ほとんど…

ジョン・ヒューストン「アフリカの女王」

見損ねていた名作をすこしづつ見られるの はうれしい。ストーリーはまるで知らなか ったのでハンフリー・ボガートもキャサリ ン・ヘップバーンも新鮮で楽しい。本当に アフリカロケをしたようで、映像の編集は 時代を感じざるをえないが、大変だったろ うな…

ピエール・ルメートル「その女アレックス」

何年か前に各賞総なめ話題となったミステ リーをようやく読んだ。三章から構成され ており、その第一章から緊張感のある物語、 それが賞の終わりに予想を裏切る展開、第 二章も最後にどんでん反し、第三章で真実 が明かされるという息も切らぬストーリー。 …

contondo公演「沙翁十四行詩集」

大阪天満のフジハラビルにてcontondoの第 10回公演を観に行く。シェイクスピアのソ ネットをモチーフに結婚にまつわる物語( らしい)。ファンタジーというかポエムと いうかこういう観念的なものは好みではな くて突然チェーホフのプロポーズという戯 曲の…

混沌2

そうだ、自社政権というびっくりしたこと もあったからな。いま思えば懐の深さとい う感想も浮かぶのだから。

混沌

あまりの混沌、魑魅魍魎に唖然とする。 きょうの衆議院解散からしばらくテレビニ ュースやwebニュースを見ないことにする、 メディア、マスコミはばかばかしい、耳を ふさぐ。新聞は朝日と日経は読むけど、下 欄に週刊誌の広告があるからそれは目に入 ってし…

これのせいで

屋根裏にあるこのような梁を残していこう と決めて、何度か目のリフォームをする。 「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」だ。

ジョージ・クルーニー「ミケランジェロ・プロジェクト」

ナチスが収奪した絵画を取り戻す話は知っ ていたが、その映画化されたもの、J・ク ルーニー監督作品。 七人の侍のようにスタッフを集め回り、最 後に木村功のような若者も参加して、いか にも七人の侍。 流れはもうすこし整理されたほうがよかっ た、ヘント…

野口悠紀雄「超文章法」

またも処分段ボールから拾い出した読んだ 記憶がないなあという新書。読んでみると だいたいわかっていること、特に言い訳を しない、「が」の使い方に気を付ける等は そのとおり。当時(2002年)読んだんだろ うな。

高島屋ホール「加山又造展」

別件でなんばへ出たら加山又造展をやって いたので見た。その初期にキュビズムとい うかルソーというか西欧の絵画に影響を受 けた日本画を描いていたことをはじめて知 った。興味深い、面白かった。

S・スピルバーグ「ブリッジ・オブ・スパイ」

なかなか重厚な映画をテレビ録画で見てし まった。法の正義とはなにかと訴えるもの があるが事実に基づくといいながらやはり フィクションと考えたほうがいいだろう。 ベルリンの壁は知らないことも多いが、一 日で一気に作られて翻弄されていく場面は はじ…

恩田陸「小説以外」

タイトル通り小説以外のエッセイ集。 ほんとうに本が好きで好きで乱読した結果 の小説家なんだなと納得。 これは処分した文庫の段ボール箱からつま みだした一冊、えいやーだったからなあ。

谷川俊太郎「谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔」

この対談・インタビュー集にも出てくるが、 70年の大阪万博の鉄鋼館で聞いたのはた ぶん武満徹の音楽だと思っているのだが。 いまだに生で彼の音楽を聞いたことはない し、きっと素養もないので聞けないと思う、 彼の偉大さは本や情報から知っていてなん …

ケラリーノ・サンドロヴィッチ「陥没」

テレビでケラの芝居を放送したので録画し て見た。ケラはちょっとハードな不条理な 芝居というイメージがあるが、これは昭和 三部作の一本らしく、ちょうど64年の東京 オリンピック前の景気がよさそうな時代に 乗り遅れまいとする人々の群像劇というか ホー…

井上雅彦「スラムダンク」再々読

2006年9月3日のブログにスラムダン ク全巻読破のコメントあり。そうか、3度 目の再々読か。11年前の同じ時期に読了 しているので、あの頃も夏の夜、寝る前に ぼちぼち読んだんだろうな。そういう物語 だ。時間がかかったのでなぜ読み直そうか と思…

鴻上尚史「クールジャパン」

テレビでいつやってるのか知らないがなに げなくたまに見る。世界は広くなにが一番 でも正しくもないことをあらためてわから せてくれる。日本はクールといわれるとう れしいけど、他国にもクールはいっぱいあ るのだ、クールじゃないことの気づいてな いこ…

ゆるがずに9月

いろんなものをためこんでしまって停滞し ていることはわかっている、それでも目の 前のことを一歩づつ。そうだな受験の頃と 似ているような気分だなと思ったりする、 なにも勉強が進んでないのにただ春になる ともうすべて開放されて解決するという幻 想の…

荻須高徳

某ホテルのラウンジで荻須高徳の絵画が数 点かかっていた。ソファに座って正面に荻 須の油彩、お酒やコーヒーを飲んで独り占 めである。その贅沢なひとときを満喫した。

橋本治「リア家の人々」

橋本治の戦後三部作といわれている本の三 冊目から読んでみる。桃尻娘から入って最 近では新書でものごとはこう捉えようみた いな話を何冊か読んだが、きちんとした小 説を読むのははじめて。突き放したような 文体、空虚な官僚の心象に入っていかない、 日…

契約

最後の契約を締結した。 もうこのまま一気に行こうか。

整理する(5.アルバムその3)

いよいよ私が生まれた時から、子供時代、 学生時代、結婚までを整理する。昭和30 年代の写真は3cm角くらいで小さく、 とても貴重だったろう。古いアルバムか ら糊を剥がすとどれも裏に父親が書いた 子供の成長を喜ぶメモがあって有難い気 持ちになる。高…

三木卓「馭者の秋」

馭者の秋 (集英社文庫)作者: 三木卓出版社/メーカー: 集英社発売日: 1988/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る先に文庫本を整理処分したと書いた。その なかで読んだ記憶がない本が何冊も出てき てそのうちの一冊、三木卓の本が引っかか り読…