谷川俊太郎「谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔」

谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔 (武満徹を語る「インタビュー&対談」シリーズ)
この対談・インタビュー集にも出てくるが、
70年の大阪万博の鉄鋼館で聞いたのはた
ぶん武満徹の音楽だと思っているのだが。
いまだに生で彼の音楽を聞いたことはない
し、きっと素養もないので聞けないと思う、
彼の偉大さは本や情報から知っていてなん
となく敬意を払っており、その存在感が孤
高の人のイメージを作っているとも思って
いる。親しかった谷川が知人たちと彼のこ
とを語り合う、音楽と絵画と言葉の違いの
ところは興味深かったし、こういう天才型
の人が穏やかな家庭生活を送ってきたこと
も納得できることだった。
ノベンバーステップスは緊張感の新しい表
現だと思うだけだし、映画「砂の女」の音
楽は映画そのものだと思ったものだし、荘
村清志の武満編曲のギター曲集がちょっと
捻ったアレンジのようで楽しいくらいの感
想しかないんだけど。恥かしい。