2016-01-01から1年間の記事一覧

映画「スティーブ・ジョブズ」

なんのきもなしにこの映画をDVDで見た。 ジョブスの生涯はなんとなく知っていたし、 キャラもおよそ知っていた。天才ゆえのこ とであり、それはときとして歴史を作る。 途中でアラン・チューリングのことがでて きたので驚いた。つい先週彼を主人公にし …

カンバーバッチ「イミテーション・ゲーム」

エニグマと天才数学者の秘密という副題の 映画を見た。アカデミー作品賞候補作でず っと見たいと思っていたのでようやく。 エニグマという暗号はなんとなく知ってい たが、その解読についての数学者の物語。 解読できたあとの、解読できたことが相手 にわか…

藤沢周平「隠し剣孤影抄」

何を読もうかなとうろうろしていていて藤 沢周平に目が行く。隠し剣という剣豪もの かと勝手に思っていて手に取ったことがな かったがよし読んでみようと。 剣豪ものではなかった、今までに読んだ下 級武士の悲哀、愛憎、男女の機微と同じ物 語だった。そう…

高島屋グランドホール「広重展」

原安三郎コレクションという歌川広重の 「名所江戸百景」と「六十余州名所図会」 の展示を観てきた。見たことの多い有名な 浮世絵なのだがいつ見ても構図が奇抜でデ ザイン感覚が優れており見ていて楽しい、 驚きがある。前期と後期とに分かれている ようで…

いまだに夏だったね9月から10月へ

機嫌よく暮らすことを心がけていても、な んとなくなんだかもやっとした感じってい ままでにもあったように思うんだけどまあ こういうこともあるんだよねと受け入れて いけばいいと思いながら過ごしている。 仕事をして、家族といっしょにいて、とき どき歩…

そっと

つぶやく、62才になった。 仕事をリタイアする日は自分で決めると考 えてきた。それまでにリタイヤ後の準備、 いろんな整理や手続きや家のリフォームも しようと思っていたが、ふとそれは違うん じゃないかとぐらついた。仕事中に気持ち がその後のことにい…

高島屋グランドホール「星野道夫の旅展」

書店に星野道夫の本や写真集がたくさんあ るのは知っていたし、池澤夏樹が親しくし ていたことも知っていたが、どんな人なの かなにも知らずにいた。デパートのホール で展覧会があるというのでついでがあった ので見てきた。 自然や動物は大柄で美しいのは…

名古屋ボストン美術館「俺たちの国芳わたしの国貞」

閉館が決まった名古屋のボストン美術館、 名残惜しく出かけた。歌川国芳と歌川国 貞の違いもよくわからないまま、それで も表現の豊かさには驚く。当時の新聞や 宣伝媒体のようなものらしく、3枚セッ トで映画のようにパノラマに見せる表現 には感心した。 …

三浦しをん「木暮荘物語」

ほとんど読んでないけど、いまの女性の作 家では角田光代と三浦しをんが元気だなと にらんでいるが、その三浦しをんを読んだ。 このゆるさは好きだけど、ここから入って はいけないかな、入口を間違えたかな。 ところで、読書についてあらためて読み散 らか…

Contondo公演「モンタージュはじまりの記憶」

小さな芝居を大阪アメリカ村の「会ふafu」 で観てきた。高泉淳子と伊沢磨紀の合作の 本らしくこの二人の芝居も想像できる。 一カ月のロングラン公演でいくつかの会場 で、入れ替わりで女優が交代して二人芝居 をやるということらしい。この違いを見せ ること…

夏だったね8月から9月へ

猛暑だったのはいいけど、なんだか情緒の ない夏だった。いつも書いてるのだがなに かにいつも追われてる感じがいけないのだ ろう、余裕のある、のりしろのある、マチ がある、余白がある・・・ ブリッジの痛みのやり直しがやっと終わっ た、やむなし。

金沢21世紀美術館・石川県立美術館

金沢の21世紀美術館へようやく行ってき た。開館時より大ブームで来館人数がすご いこと、地元民にも観光客にも人気となる ところの戦略についていろんなところで記 事を読んでいた。そして行ったのは日曜日、 人が溢れるばかり、特に観光客、現代アー ト…

BUHギャラリー「安西水丸展」

ちょうど金沢21世紀美術館側のギャラリ ー(本屋でもあるらしい)「安西水丸さん、 デザインを教えてください!−安西水丸装 幀作品研究会−」というタイトルの安西水 丸展をやっていることを知ったので見てき た。勝手に日本のマチスと思っている、色 のセ…

ジュリエット・ビノシュ「おやすみなさいを言いたくて」

報道特に戦場カメラマンの女性がその使命 と、家族、娘たちを守ることの狭間を見事 に描いた作品を見た。最初にジハードの自 爆テロになる女性のシーンからはじまり、 途中、娘を守ることより戦場を撮ることを 優先させてしまうことから、カメラマンの 価値…

阿刀田高「コーランを知っていますか」

そうなのか、イスラム教のコーランは思っ ていた以上にユダヤ教、キリスト教を引っ ぱっていたのか、ということを知った。 イスラム教はまるで身近にないので、やは り国際社会で協調していくのには時間がか かるんだろうなと実感する。 わかりやすく楽しめ…

東京サンシャインボーイズ「ラジオの時間」

映画になる前の演劇版のラジオの時間のD VDを借りたので見た。いやあみんな若い なあ。凝縮された面白さは期待どおり。し かし映画版はそれ以上によくできていると 小さな声で云ってしまおう。

稲垣えみ子さんの本

いつだったか朝日新聞のコラム「毎日が投 票日かもしれない」を読んで、いたく共感 しめったにしない切り抜きをしたのだが、 その後退社され本が2冊出ているのを横目 に見ながらなにか気になっていた。 先日書店で手に取りたまたま椅子が空いて いたのであ…

虚構の劇団「天使は瞳を閉じて」

大阪吹田のアイホールで、鴻上尚史の主宰 する若手劇団である「虚構の劇団」による、 鴻上演出、鴻上の名作「天使は瞳を閉じて」 を観てきた。第三舞台のこれを生で観てい るわけでなく、DVD(ロンドンバージョ ン)で見ているだけだが、そのインパクト …

城山三郎「毎日が日曜日」

タイトルから想像する話とはまるで違う、 たしかに脇役の笹上さんはそうであるが、 主人公はまだばりばり。彼が大手総合商社 でどのように働くか、働くとはどういうこ とか悩む、まあ私の年令になってしまえば そうそうそうだようねえと相槌を打てるが 昭和5…

坂口恭平「独立国家のつくりかた」

以前かなり話題になった本でこれもブック オフで。うーん、こういうことか、こうい う人がこういうことを考えて動いているの か。自分がこれだと思うこと価値観を変え ることにすべてをかける、しかも柔軟であ り戦略的である、批判は山ほどあるだろう、 そ…

柴田翔「記憶の街角遇った人々」

ブックオフで思わぬ本に出会う。 柴田翔の見たことがない単行本、エッセイ 集である。70年代前半にいくつかの本を 読んだがその後は大学教授、ドイツ文学者 として作家をやめてしまったようで、それ にやっぱり時代とすれ違っていくのはやむ をえないこと…

最相葉月「セラピスト」

ずっと前に購入してなかなか読み始める チャンスがなかった、帰省して寝っころ がって少しずつ読んだ。臨床心理の河合 隼雄と中井久夫の業績とその周辺からな んだかよくわからない精神障害の医療と 臨床を追っかけるノンフィクション。箱 庭療法には昔から…

精霊馬

帰省して恒例行事としてのお盆をした。 仏前に以前はきゅうりの馬を作っていたが、 いまはなすの馬(牛のつもりらしい)も作 る、これらを精霊馬というのもはじめて知 った。すると各地でいろんな精霊馬がある ことをwebで見つけた、楽しい。 最近、帰省して…

宮部みゆき「名もなき毒」

杉村三郎シリーズ第2作。3作目のペテロ の葬列を読んであわてて買ってきて読んだ。 人がそれぞれそれなりに持つ毒のようなも のを小説の中でさらけだす。うーん、なん ともいえない読後感。そして第3作の結末 の伏線として菜穂子さんの性格が表れてい る…

スポーツ賛2

昨日の続き、とはいえ、とくにテレビも見 ているわけではないのだが、イチローのイ ンタビューを新聞で読んで「もし成功率が 7割を超えなくてはいけない競技であった ら辛いと思いますね。3割で良しとされる・・」 にいたく感心。柔道の銅メダルで喜びを表…

スポーツ賛

イチロー大リーグ3000本安打、努力と 節制も才能の内であることを明らかに、感 嘆。 リオオリンピック、想像を超える個人とチ ームの鍛錬の証し、国や国民に元気や感動 を与えなきゃと思うことなし、こっちは勝 手にやるから、ただ自分だけのために。 夏…

キャラメルボックス「ウルトラマリンブルー・クリスマス」

テレビから録画してあったキャラメルボッ クスの芝居、久しぶりに見る。うーん、こ こはこういう芝居だったな、ウェルメイド でハッピーエンドで、声がでかくて、私の 好みとはちと違う、ごめんなさい。

シャーリー・マクレーン「トレビの泉で二度目の恋を」

彼女の芸歴60周年の映画らしい。フェリ ーニの「甘い生活」のトレビの泉のシーン からはじまり、軽妙なマクレーンとクリス トファー・プラマー(サウンドオブミュー ジックの大佐)の恋へ。いくつかの伏線が あり、二人はローマへ、そしてお涙頂戴を 避け…

余裕なし7月から8月へ

こころの余裕がないばたばたの日々を送っ ている、歯のブリッジは4カ月が経過し、 やっぱりあきらめて歯医者へ、結局ブリッ ジのよかったほうの歯の神経をとることに なり悔し涙、ヨガ教室はさらにパワーヨガ へ身体が痛い気持ちいい。さて涼しい森の 奥の…

佐々木譲「警官の紋章」

この作家の北海道警察シリーズはいくつか に分類されるようだがどれもこれも安心し て読める。一気に読んでしまった。