2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

和田誠「Black & White in Wadaland―和田誠モノクローム作品集」

電話帳みたいに厚い作品集に、3000余点のイラスト、スケッチ、 装丁、ジャケットデザイン、版画、ポスターが、これでもかと収録 されている。どれをみても楽しい。 カラー作品集も発売されたようで、これも含め、安いといえ安いけ ど、高いといえばやっ…

佐渡裕とベルリンフィル

テレビでいろいろ見た。 ベルリンフィルのコンサート、ショスタコビッチ「革命」初めて聞いた。 NHKのドキュメンタリー。ベルリンのコンサートマスターが日本人だっ たのが佐渡の持つ運でもあったようにも感じた。 民放のドキュメンタリー。よくぞ収録し…

一心寺シアター「蒲田行進曲」

つかこうへい追悼企画ということで、6本のつかの芝居が大阪天王寺の 一心寺シアターという劇場で公演されている。そのなかの有名な「蒲田 行進曲」を18日(土)に観に行った。 つかこうへいは強烈な毒をもった心根はきわめてやさしい芝居にて、小 劇場ブ…

恩田陸「きのうの世界」

導入部はうまい、どんどん期待を持たせる。でも やっぱり最後の方であららという感じになる。 作家曰く、きっちり結末のある小説は書きたくな いと云っていたような。

「敬愛なるベートーベン」

ベートーベンがワイルドでわがままで芸術至上主義で 繊細で、誇り高きというイメージを、人間味あふれる 人物像として描く。予想外に面白かった。

喫茶室cobu「第6回永島慎二作品展」

亡くなった漫画家永島慎二さんの油絵、水彩画、イラストボード、 スケッチ、漫画の生原稿等の作品展に先週行ってきた。いつもの 阿佐ヶ谷の喫茶室「cobu」。作品を見るとやはりうれしい、気持 ちがあたたかくなる。娘さんがいらっしゃってコーヒーをご馳走 …

横尾忠則「横尾流現代美術」

横尾忠則が自由に創作しているようにみえても、 現代美術の潮流を把握し、また絵画の歴史を活用 している、多くのアーティストが介在されている という発言は勇気のある言葉だと思う。また絵を 描くときに写真を使うというのも、以前テレビで プロジェクタで…

白石一文「ほかならぬ人へ」

直木賞受賞作。とうとうここまできたか。 「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の中編2作 入りの単行本。すいすい読める。エリートの無邪気さ、無 頓着さ、これを純粋な愛だというのならそうなのかもしれ ないと思いながらずっとこの作家を読んでき…

北村薫「紙魚家崩壊」

北村薫は久しぶり。9つの短編集。玉石混交というのか。 「白い朝」が話は単調だが、最後の1行で話がつながると いうのはやっぱりうまい。

「ブーリン家の姉妹」

イングランドのヘンリー8世とアン・ブーリンとその妹の歴史愛憎劇、 姉は後にエリザベス1世の母となり、しかし断頭台に死す。そして カソリックから決別しイギリス国教会につながる歴史背景と、ああ、 なんて私は世界史に弱いんだろう、素養がないんだろう…

山田洋次「おとうと」

[DVD]" title="おとうと [DVD]" class="asin"> 観るつもりはなかった。きっと古臭い安定感、庶民の生活が 一番みたいな定番映画だから・・・。でもつい観てしまった。 まったくの予想通りの映画。脚本はうまい、脇役の細部がう まい。すっかり型にはまってい…