2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

熊谷守一の世界展

大阪府立弥生文化博物館で開かれているモリカズの 水墨画、書の展覧会へ出かける。 あるところまでいってしまって、その後は「へた」 も芸術ということか。そこまでいく回顧展を観てみ たいものだ。

西宮市大谷記念美術館

神戸市立博物館の後、三ノ宮駅北側のギャラリー ラ・ポールへ 榎並和春展を観に行く。今回は人物より風景が多かったせいか、 改めて油絵とは違う、なんといったらよいかレリーフというか、 オブジェというか、その質感だけに目が要ってしまうということを発…

「ベルリンの至宝展」

神戸市立美術館へベルリンの至宝展を観に行った。 はじめてボッティチェリの絵を観た。 はじめてプーシェの絵を観た。 古代ギリシャ、ローマの彫刻作品が多かったが、 やはり絵画を観るのはうれしい。

永島慎二さんのこと3

マンガ夜話の永島慎二再放送をみる。 出演者のそれぞれ愛憎交えた距離の置き方に強く共感する。 私も同じことであったからだ。 しかし、 それを越えて、隠居漫画家になってからの永島慎二を見届けたいと 思い、また、描かれている線やデザインセンスが好きだ…

沢木耕太郎「酒盃を乾して」

沢木のノンフィクション全集の最終巻。 やはり「杯」が充実感がある。単行本で読んだ「冠」より よかった。沢木は書く対象に、どれだけ思いを入れ込めるかにより 作品が決まるということがよくわかる。

「ギュスターブ・モロー展」

兵庫県立美術館へモロー展を観に。 象徴派というのでしょうか、堪能しました。 聖書の世界より、ギリシャ神話の世界を多く描き、 よくわからないものも多かったが、それでも強く 惹きつけられる。 デッサンや水彩の習作が多く観ることができ、 それも面白か…

ジェラール・フィリップ「モンパルナスの灯」

ジェラール・フィリップ演ずるモディリアーニの生涯は 昔の芸術家を絵に描いたような苦悩と、妻である美女 アヌーク・エーメそして姉御パトロン(女優不明、これがいい) の献身というストーリー。彼の生活破錠が絵と関係があるのか よくわからない。 絶世の…

小川百合「英国オックスフォードで学ぶということ」

英国オックスフォードで学ぶということ―今もなお豊かに時が積もる街― の作者は50代の女性画家、版画家で、オックスフォードへ留学したその 体験記である。公費留学で、生活臭のある苦労話もなく、スノッブな文章では あるが、そのように書かせるのがオック…

榎並和春さん

榎並和春個展の案内が送られてきました。 神戸ギャラリー・ルポールで7月21日〜26日 壁のような厚塗りの静謐で思索的な絵を描かれる画家さんです。 行きたいが、まだスケジュールが立たない。

野崎昭弘「詭弁論理学」

安野光雅つながりで野崎昭弘の詭弁論理学をようやく読む。 論理的のものを考え、かつ詭弁を駆使できる才能が欲しい。 ほんとに平気で詭弁を弄する輩が多くてうらやましい。

永島慎二さんのこと2

永島慎二さんの多くの評価が「漫画家残酷物語」で、知名度が「柔道一直線」で、 人気が「フーテン」というのでは、違和感を感じます。 またあの頃の青春という時代の空気としてではない、普遍的な評価がされても いいのではないかと感じています。彼の漫画は…

永島慎二さんのこと

ダンさんこと永島慎二が亡くなったとの新聞記事を読む。 体調がよくないという話はあったので、心配をしていたが、 やはりこの「銀河鉄道の夜」が遺作になってしまった。 一度だけサイン会でひとことふたこと話をしたことがある。 ずっと悩める人だったのだ…

沢木耕太郎「シネマと書店とスタジアム」

「シネマと書店とスタジアム」は、沢木耕太郎の全集の 収録作品が入り乱れたため、どうしようか迷ってたところ、 文庫化されて購入。 「冠」の時にも思ったことだが、沢木は熟成させて原稿を 書くタイプの作家だなと思う。映画評は観てみたいと思わせる もの…

真保裕一「盗聴」

真保裕一の短編集「盗聴」を読了。 はずれる心配のない、ねっころがって読む本として最高。

林望「リンボウ先生イギリスへ帰る」

映画「みんなのいえ」の中で、玄関ドアは外開きか内開きかという 議論があって、これはどこかで読んだなんと思いながら、 この本を再度手に取ったら、開けドア!というエッセイ。 しかしこれではない、どこで読んだのだろうか。