そうだったか、昔はカラーの印刷物はほと
んどなかった。小学校の教科書はモノクロ
だったか、新聞もモノクロだった。カラー
コピーは贅沢だった、会社でカラーコピー
するときはノートに記載するルールだった。
スライドは、名前を忘れたが青地に白抜き
したものだった、テレビもモノクロだった。
ところがいまはカラーが溢れている。自由
にデザインに使われている。いままで自然
界の木や花の色や信号機や黒板のチョーク
くらいのことだったのに、識別しづらいも
のが多数現れるようになったということら
しい。そうなんだな。
この年令になっても、ばくぜんと見にくい
色があるのになにが見にくいのか明確に云
えない。それは昔はそれでなんとかなった
からだ、昔、赤緑色盲だと云うとじゃあ何
色に見えるのという質問にいつも言葉に詰
まった。赤は赤に見えるし、緑は緑に見え
るのだから、それ以上よく考えていなかっ
たし、それを私の中で追求する気持ちもな
かった。
ここへきて、勉強をして明確に云いたいと
思うようになった次第。何が見にくいのか、
ちょっとこうしたら見えるんだけどねと云
えるようになりたい。