ようやく観ました、やっと観に行きました。
柱は2つ。ひとつは母との別れ、決別、
独り立ち。もうひとつは冥界で安寧に生
きるのでなく善悪の混沌した現実社会で
生きていくこと。
とくにわかりやすいものだけを望んでい
るわけではない、わからないことは大事
なことでもあるとわかっている、なんだ
これというものがずっと噛みしめていら
れることもあるし、2回目に見たらそう
かと思う喜びもあっていい。
しかし、2本柱を肉付けしていく話がや
っぱりわかりにくかった、わくわく感が
ない。宮崎駿は締切りを設定せず思うよ
うに創作したんだと思う、その想像力、
創造力はぶっとんでいる、破綻していよ
うがかまわない、帳尻をあわせる気もない。
それでもいい、いつか、あ、そういうこ
となのかと、そういう風にもとれるのか、
という楽しみを抱えていける。
いま宮崎駿の新作を観られた幸せを噛み
め、さあ、駿さん、もう次作ですよ。