安部公房はある時期立て続けに読んだ、
「砂の女」も新潮社の書下ろし純文学作
品として箱入りの単行本で読み、書棚よ
り引っぱり出して奥付けを見ると1974年
に読んでいる。(なんと装画が香月泰男
だった)
「箱男」や「密会」や「方舟さくら丸」
みんなこの立派な箱入り本で買って大事
にしてきた。
その「砂の女」が100分で名著でやると
いうので4回まとめて見た。ヤマザキマ
リが気合いたっぷりで、そうそうそうだ
ったと思い出すこととなったし、ものご
とを考えているお年頃だったなあとの感
慨を持つ。奇妙なでもしっかりした文学
だった。(映画も見たことも思い出した、
岸田今日子だった)