グレタ・ガルボ「ニノチカ」

ユーミン呉田軽穂ともじったグレタ・ガ

ルボという伝説の女優をはじめて見た。デ

ートリッヒにすこし似てるとの第一印象、

パリに打ち解けていくうちに徐々に固い表

情は和らいでいくのだがほんとの美しさは

ここではわからない。

ニノチカ」は「マタ・ハリ」と間違えて

いてスパイの話と勝手に思っていたらコメ

ディだった。しかも直球のプロパガンダ

画である、ロシア革命後のソ連を皮肉り風

刺し笑わせる、でもそれはある種の怖れの

裏返しのようでもある。求婚するフランス

伯爵の軽薄さ(英語で話すのでアメリカと

同じ)でいくらかバランスをとりながら不

自由さ、密告、圧力等の滑稽さをあらわし

ている。まさにそのとおり、でも日本の無

意識の同調圧力、匿名批判も同根であるこ

とをあまりわかっていないと思う。

あの頃の時代の空気をよくあらわしてる映

画として記録されていくのだろう。

ニノチカ(字幕版)

ニノチカ(字幕版)

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