ルキノ・ヴィスコンティ「若者のすべて」

若者のすべて [Blu-ray]
ヴィスコンティは貴族の重厚な映画監督と
の印象だが、イタリアリアリズムの監督で
もあることをこの映画で知った。
3時間の堂々たる長編、でも話はわりとス
トレート。イタリア南部の田舎から北部の
ミラノへ出てきた家族の、次男の堕落と三
男の献身を対比させての映画、その聖人の
ような三男をアラン・ドロンが演じる。
1960年作品なので「太陽がいっぱい」の次
に「若者のすべて」であり、もう破竹の勢
い、でも陰のあるアラン・ドロンのイメー
ジを持っていてどこで人格が暗転するのか
不安に見ていたが最後までいい人だった。
長男の妻がクラウディア・カルディナーレ
だった。