中原俊監督の「櫻の園」にはまり、吉田秋生の原作「櫻の園」を読み、
チェーホフの舞台を観てみたいとずっと思ってきたが、ようやくテレビの
劇場中継で観られた。しかも続けて2本である。
1本目は、蜷川幸雄の「櫻の園」(麻実れい主演)であり、2本目は
栗山民也の「櫻の園」(森光子主演)である。前者はたぶん正統的な演出で、
麻実れいと香川照之の存在感が圧倒的で感心したが、後者は舞台を日本に
置き換えいまひとつの感があった。先に後者から観ればまた違った感想を
持ったかもしれなかったが、それでもずっと思い続けてきたことがひとつ
できたことがうれしい。蜷川演出いや美術も斬新。