2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」

本屋大賞作品というので読んでみた。 本にまつわる話や書店、古書店の話も、 日常の謎というのも好きだけど、 これは好みにあいませんでした。

contondo公演「想稿銀河鉄道の夜」

天王寺のSTAGE-PLUSという小さな小屋で、contondoの 第3回公演を観た。 名古屋をベースにする北村想の作品は名演小劇場で観た 「11人の少年」と、テレビで観た加藤健一の「寿歌」 の2本だけだが、この戯曲「想稿銀河鉄道の夜」でも、 大きな宇宙観をイメ…

三谷幸喜「ベッジ・バードン」

三谷幸喜の芝居をテレビで放映されたものを 借りたので観た。 夏目漱石のロンドン留学のエピソードから作 られたウェルメイドストーリー。 野村萬斎も浅野和之も大泉洋も深津絵里も個 姓的で面白かったが、すこし甘いかな。漱石 の苦悩はあれでいいのかな。 …

池澤夏樹「カデナ」

10年近く沖縄に住んでいたことがある池澤夏樹が、 1968年を舞台にベトナム戦争を書くというのだ が、書かれたのはキュートな物語。 べ平蓮を思わせる活動にコミットする人たちの話で あり、なんとなく知っている事件ではあるが、現代 の若者はこれをど…

子供のためのシェイクスピア「リチャード三世」

昨日の夜、昼の公演に続いて、夜公演でもう1本の芝居を観た。 一日に2本は疲れたなあ。「リチャード三世」は数年前に観た ことがあり今回は再演。 いつもは脇役に徹する主宰、演出の山崎清介がリチャードを演 ずる。このリチャードは、歴史上もっとも残忍…

子供のためのシェイクスピア「ヘンリー六世(第3部)」

夏の定番となった「子供のためのシェイクスピア」公演は、今年は ヘンリー六世(第3部)とリチャード三世の2本立て。 東京公演はそれぞれを別の日に上演し、地方公演では片方しか上演 しなかったりだが、大阪では同日に、昼と夜に上演する。それで夏 休み…

伊藤礼「こぐこぐ自転車」

なんとも洒脱なエッセイ集。内田百けん先生のエッセイを 思い起させる、これは自転車版。 作家伊藤整のご子息といってもすでに70代、元大学教授 だから、知性と品性はしっかりと(あるかな)、それがユ ーモアのある文章を書くのだから、面白くないわけが…

ジブリ「コクリコ坂から」

なぜ、いまこの映画を撮りたかったのか、ノスタルジーでは ないアナクロニズムのように思える、主人公の女の子も男の 子もなんだか薄っぺらで、表情の描写も、細かいディテール もない、出生の秘密がかくも簡単に語られ、安易に受け入れ られる。(戸籍上は…

PL花火

マンション乱立で、遠くのPLの花火が部屋のベランダから 見にくくなり、最上階まで行って観た。20階なので足がす くみ震える。

真夏の夜

大阪は日本で一番気温が高い地域、夜8時、9時といえども熱波。 8月もはんぶんくらいの夜に、なんとかこの習慣を維持するため にすこしだけ走った。Tシャツはぐしょぐしょ、サウナに入った ような感じ。