2011-01-01から1年間の記事一覧

ケラリーノ「二人の夫とわたしの事情」

とびとび暦通りのGWの最後に、サマセット・モームの原作で、 ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出の芝居をテレビ録画してあ ったので観る。松たか子、段田安則、渡辺徹、新橋耐子、安心 して見ていられる。ケラリーノはどんな演出家なのかわからな いがオー…

筑紫哲也「スローライフ」

筑紫哲也の本(新書だけど)をはじめて読んだ。 マスコミの舞台で華々しく活躍していた人と思っていたが、 NPOとか地道な活動もしていたことを知る。この本は副 題が、緩急自在のすすめ、とあり、道草、寛容、ゆとり、 云っていることはよくわかり共感す…

藤田宜永「いつかは恋を」

主人公の女性が、下町の町工場、機械加工の3、4人の 職人さんを抱える社長という設定。ものづくりの現場は 面白い、この女社長が恋をするのは面白い、でも相手の 男は面白いだろうか。

宮部みゆき「楽園」(上)(下)

GWに長いものを読もうとして、あの「模倣犯」の ライターの女性がまた巻き込まれる長編。 模倣犯もそうだったが、これも重い、沈む。 ライターの前畑さんと旦那の関係に救われる。どこ かで読んだが、宮部みゆきもここまで悪を書くと滅 入ってしまう、もう…

高島屋画廊「中川一政展」

在野の長老画家、薔薇の油絵と奔放な書で有名。 通してはじめてみる。油絵だけでなく書や陶器や 見てみれば向田邦子の本の装丁まで自由自在。 書の迫力がすごいと云えば油絵画家に失礼だろうか。

白石一文「見えないドアと鶴の空」

これは私好みではない。オカルトへもっていくのは どうなんだろうか。

森まゆみ「旅暮らし」

旅の本かと思ったが、もちろん旅の話もあるのだが、 ほぼ身辺雑記、ほんとうに精力的にいろんなことに 関わり、人に会い、ものを考え、すごいなあと感心 する。しかも病気を抱えながら。

宮脇壇「度々の旅」

度々の旅作者: 宮脇檀出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1993/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る疲れがたまってくるとどこかへ行きたくなる。 どこへも行けないのでその手の本で気分を紛らわせる。 建築家宮脇壇の、まあ、書きなぐった…

田中好子さん

ほんの55歳、乳がんだった、合掌。

ねじめ正一「荒地の恋」

詩人北村太郎といっても読んだことはない。この詩人が 親友である同じく詩人田村隆一の妻を奪い取り、さらに 新たな若い恋人を作る。ある種の破壊願望というか、詩 人だからということではなく、東大朝日新聞というエリ ート街道から安定調和を嫌った凄惨な…

震える3

仕事も家も忙しくて落ち着かないところ、 森まゆみのブログで紹介されていて見てきた。 阪大の哲学者鷲田清一総長の卒業式の式辞 http://www.osaka-u.ac.jp/ja/guide/president/ja/guide/president/files/h23_shikiji.pdf

宮崎駿「風の谷のナウシカ」1〜7巻

3.11以降に、このマンガを読もうと思ったのは 特に意味はないのだが、潜在的になにかあるかもし れない。映画「風の谷のナウシカ」とはまるで印象 が異なる。風の谷を守るナウシカでなく、あくまで も戦闘的なナウシカ。 宮崎駿の世界観が混沌としていて…

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

新幹線のお供に、また伊坂幸太郎、4冊目。 いままでで一番よかったかな。でも展開が軽い。 仕掛けは面白いがこれでいいのか。

島田章三展予告

平成23年9月16日より10月30日、 愛知県立美術館で、島田章三展。 最大規模の展覧会で楽しみ。

伊坂幸太郎「グラスホッパー」

きのうは3.11以来、はじめて東京へ行った。 行った先のビルの会議室には亀裂が入っていて、なんとなく 緊張した出張となった。 その新幹線の中で読んだのは、伊坂幸太郎。 ハードボイルド小説とのふれこみだが、読んでみたら ユーモア小説。押し屋、自殺…

堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿「時代の風音」

宮崎駿が尊敬する堀田善衛、司馬遼太郎と鼎談した一冊。 彼らの知識、経験の豊富さ、深さに、宮崎駿は言葉もない。 それでも宮崎駿は、この本から飛躍的に大きくなって、 国民作家となる。

吉崎達彦「1985年」

戦後の転換点といわれる1985年についての新潮新書。 プラザ合意ってのはなんだろうと読んだが、わかったよ うな、わからないような。それよりもそのころの社会の 様子が懐かしい。筆者曰く、まだ若かった日本、午後2 時の日本。あたりまえのように過ご…

名古屋市美術館「ゴッホ展」

没後120年ゴッホ展は、東京、名古屋、福岡にしか 巡回しないので、名古屋へ行ったついでに観に行く。 こどもが二人とも行くというので久しぶりに家族4人 で美術鑑賞。さて、初期のニーネン時代から順追って の展示、油絵は少なかったがだいたいの様子は…

震える2

連休はやむなく用事で名古屋に行ってきた、より近いからか 大阪に比べてモノが少ない印象、GSも自粛休業がちらほら。 力がはいらない。つい被災された友人にまでぼやいてしまっ たが(反省)、いろんな人がいろんなことを云う。 もう、私は勝手なことを云…

震える

11日金曜、15時前、職場でゆっさゆっさとおおきく揺れる。 それでもおっとり刀で帰宅。状況にびっくり、テレビくぎ付け。 12日土曜、ほぼ1日テレビ。とてつもない津波被害に加えて、 原発トラブル、チャイナシンドロームを思い出す。テレビをつけ た…

村上春樹「雑文集」

単行本未収録の、タイトルどおりの雑文集。 彼はピアノを弾く、バッハを弾くのだ。 抽象画を描くのだ。

大阪市立美術館「日展」

今年も招待券を手に入れたので見に行く。 洋画に比べて日本画が元気な気がする。2、3点好きな画風があったが、 名前はすぐに忘れてしまう。前にも書いたが、その場で作家さんの情報が すぐに見えたり、取り扱い画廊の案内があるといいのになあ。関係者以外…

RDウィングフィールド「フロスト日和」

さすがのこの厚さでは出張の往復だけでは読めない。 フロストの2冊目。ミステリー要素は期待しないけど フロストはじめ人物は面白い、類型的ではあるけど、 面白い、面白い。さあ、3冊目へ。

ピッコロ劇団「天保十二年のシェイクスピア」

はじめて兵庫県立芸術文化センターへ行った。西宮北口の 佐渡裕総監督の本拠地。でもコンサートではなく、中ホー ルでの芝居。 神戸のピッコロ劇団の井上ひさし原作の芝居、3時間半に もおよぶシェイクスピア作品総盛り込みの痛快芝居。 リヤ王からはじまっ…

兵庫県立美術館「森村泰昌展」

正式名で云うと「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の 頂上の芸術」展へ行ってきた。 戦争、革命を生きた男達に成りきったポートレートとビデオ映像。 やはり、ヒトラーへの成りきりがチャップリンの「独裁者」と重 なるところが、チャップリンのすご…

白石一文「草にすわる」

久しぶりに白石一文。3作の短編集だが、どれも 生きる意味を提示してくれる、ちょっとストレー トではあるが。

ギンギラ太陽's 「遊園地3兄弟の大冒険」

テレビから録画していたので観る。あいかわらずのかぶりもの。 福岡ネタで継続していく力量は普通ではない、展開がちょっと ゆるいが、それでもモノがヒトとして描けている。 しっかり地元に根を生やす姿勢は、主宰大塚ムネトの背筋が伸 びた姿勢と同じ。 ち…

メグ・ライアン「男が女を愛する時」

アルコール依存症に苦しむメグ・ライアンが夫の思いやりを 負担に思い、より悪化させていく。夫の立場に立って見てい たが、こういう夫の正論が通用しない場所があるんだ、実生 活でもそういうことで家族がうまくいかないことがあるんだ なとすこし落ち込む…

メグ・ライアン「男と女の取扱説明書」

女優がうまく年を取っていくのは難しい。なかなか変な映画 だった、メグ・ライアンはこれでいいのか。 ラストシーンが読み切れない形で、もしもやらせだったらと 思わせるところが良し。

TV「ぶらぶら美術博物館」

2月8日の夜、BS日テレの「ぶらぶら美術博物館」と いうのを見た。ときどき見たことがあるが、博識山田五郎 が案内し、漫才のおぎやはぎが学んでいくというか、素人 なりの素朴な感想をいう美術館巡り番組で、今回は銀座の 画廊巡り、こういう形で画廊と…