2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

暮しの手帖27号

リニュアル2号目を購入しようと、本屋で手にとって、いつもの ように沢木耕太郎の映画時評はどんな作品かなとまずそのページ を開くと、その最後に、思わぬことが書いてあった。 彼がこの連載を始めるにあたっては、編集部より三顧の礼がつくされて、 (そ…

高島屋美術画廊「籔内佐斗司展」

彫刻家薮内佐斗司は博識に裏付けられたユーモア溢れる 木彫りやブロンズを創り、その作品の童子の表情に魅せられる。 子供の高校の校庭にこの作家の作品があり、でも生徒達には ほとんどその価値は知られていないらしい。 ついでに「グレース・ケリー展」も…

-015-唯川恵「肩越しの恋人」

ここ最近の女性の作家の区別がつかないので、何人か代表作を 読んでみようと思い、その1作目。 直木賞受賞作(第126回)のようで、驚く。 ごめんなさい。私のテリトリではありませんでした。

-014-市川森一「黄色い涙」

黄色い涙作者: 市川森一出版社/メーカー: 大和書房発売日: 1984/12/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る永島慎二の漫画原作、市川森一脚本、ジャニーズ嵐出演の 映画の、昔テレビドラマ化されたときの脚本集を 引っ張り出して読み直す。 古…

-013-恩田陸「図書館の海」

本編の予告編、番外編等仕掛けを凝らした短編集。 まだまだ荒削りだと思うし、なんだこりゃという 作品もあるが、気になる作家ということなのでしょうね。

-012-丸谷才一「絵具屋の女房」

いやあ、ほんとうに教養の話芸ですね。 うまいなあ。 しかし最近の作品はちょっとむつかしすぎる。 教養が高尚過ぎるのではないか。ちょっとつらい。

-011-カズオ・イシグロ「日の名残り」

端正な文章は翻訳で読むことができるのだが、原文も 同じような文章なのだろうか。いわゆる古典というべき 風格があり静謐な文章なのだろうか。 かつてこの映画化されたものをみて、とても好きな映画の ひとつになったが(エマ・トンプソンが好きだ)、原作は…

ピカソ展

大丸ミュージアム梅田にてドイツのルートヴィッヒ美術館の ピカソコレクションを観る。 最近は版画に目が行くが、エッチング、ドライポイント、 アクアチント等を駆使して、自由奔放に作品が作られる。 あまりに描かれ創られた作品が多く、いくらでも展覧会…

花粉症

それは3月4日に突然やってきた。

-010-真保裕一「ダイスをころがせ!」

衆議院議員選挙にでる34歳の立候補者とその参謀の物語であるが、 選挙ごっこのようでリアリティが感じられない、市会議員選挙くらい のほうがよかったのではないか。さらに学生時代の恋愛を両者ともに 引きずっていて、それも違和感あり。彼の作品の中では…

ノーマン・ジェイスン「月の輝く夜に」

何年ぶりに観たのだろう、久しぶりでまったく覚えていない。 新人のニコラス・ケイジとど派手なシェールの恋物語と 思っていたが、取り巻く家族の愛情物語であった。 ニューヨークのイタリアファミリーの生活、カトリックで、 堅実な裕福さと、センスある会…

(23)百合と女:エッチング、アクアチント

版画教室へ。あいかわらず思いつきの作品創り。 今回はエッチング銅板に以前作ったアクアチント銅板を 2枚刷りというか2色刷りして作品を作ってみる。 まったく納得がいかず次回までに直しを入れることにする。

-009-三島由紀夫「天人五衰」

豊饒の海四部作の最終作品、かつ三島最後の作品。 彼が何を考え、これを書き、行動したのかは、いまのところ 考えるつもりはなく、ただ小説として、この四部作を 興味深く読んだということだ。 そこにあるのは輪廻転生の構成と絢爛豪華な文章、それに 酔う、…

大阪市立美術館「日展」

今年も招待券が手に入ったので、日展に行ってきた。