朝刊の題字

今朝の朝日の朝刊を見て、題字が違うと 驚く。国際女性デーでカラーの題字でミ モザの花である。これはこれでいいんだ けど、驚いたのは、通常の背景の図柄に ついて。 調べると、東日本はサクラ、西日本はア シと異なるとのこと。わたしは愛知と大 阪にしか…

辻原登「父、断章」

ひさしぶりにまだ読んでなかった短編集。 「父、断章」「母、断章」 フィクションかノンフィクションか、私 小説の体で虚構を語る、読ませる。 母、断章のラスト、人魚のように泳ぐ母 のイメージは強烈である。 「午後四時までのアンナ」 これも虚構か、これ…

余談である2

食べ物の続きである。 「中村製餡所」であんこを買ってきた。 単なるミーハーである、テレビのドラマ でこのあんこ屋が出てきて、それで行っ て買って食べた。 こしあんとつぶあん両方を買って、わた しはつぶあん派なのだが、つぶあんもな かとこしあんもな…

余談である

昔話はできるだけしない。 けれど、コッペパンの写真が付いた新聞 記事を見て、ずっと不思議だったなとい ろいろ思い出したので。 1.コッペパン 東京では給食でコッペパンというものが でるらしい。わたしの町では食パンだっ た、家で食べる食パンと同じも…

山下敦弘「1秒後の彼」

2023年、山本監督クドカン脚本で、 台湾映画「1秒先の彼女」の日本版リメ イク。なのに彼女と彼を入れ替えての脚 本でいかにも宮藤官九郎。 うーん、どっちがよかったかというと、 やっぱり先に見た台湾の方か。先に日本 の方を見たら反対の感想になっ…

映画「1秒後の彼女」

2020年台湾映画。 痛快ラブストーリー、細かいところは気 にせず、とにかく面白い、笑った。 いろんな映画があるなあ。主役の女性が 演技なのか個性なのか抜群、彼女だから こその映画だった。 さっそく日本版があるらしい、クドカン らしい、どんな捻り…

高村薫「リヴィエラを撃て」(上下)

まだ読んでない高村薫がある、その一冊。 いやあ時間がかかってしまった、大江の 評論と並走してたのでさらに時間がかか った。その上登場人物の多さ、所属先の 複雑さ、ストーリーは重層的、うーん、 すべて理解したとはいいがたい。 ただ重量級大長編に圧…

パトリス・ルコント「メグレと若い女の死」

2022年フランス・ベルギー映画。 ルコント監督の作品だというので見た。 G・ドパルデューがメグレ警視であり殺 人事件を解決する、メグレのシリーズは 一作も読んだことがないので雰囲気もわ からない、だからルコントらしさもわか らない。ドパルデュ…

映画「ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう」

2021年ジョージア・ドイツ映画。 ジョージア(旧グルジア)の映画ははじ めて。映画は世界中で作られている、し かもその国らしい作品から国とは関係な く独創的な作品まで、題材は無限である。 ジョージアの古都クタイシという町での 男女のめぐり逢い…

福岡伸一「フェルメール 隠された次元」

フェルメール巡礼をする福岡先生の科学 者らしいフェルメール探究本。 制作順に並べるといろんなことがわかっ てくるという話はおもしろかった。また 指紋の痕跡を探すことでわかることがあ るというのも期待できる。 学者というのはとことんのめり込むもの …

尾崎真理子「大江健三郎の「義」」

大江健三郎の「壊す人」や「ギー兄さん」 をイメージがわかないままに読んできた のだが、それがわかるかなと読んでみた のがこの本である。尾崎真理子は「大江 健三郎作家自身を語る」のインタビュー 本を出して大江の研究者でもある。とこ ろがブレイクと…

映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

2016年アメリカ映画。 ナタリー・ポートマンがジャクリーン・ ケネディを演じ、ファーストレディとな り、暗殺があり葬儀までをドキュメンタ リータッチで描く。 昨日の映画もそうだったが、やはり人の 人生を変えていく、そしてその時の決断、 姿勢が大…

「パークランド  ケネディ暗殺、真実の4日間」

2013年アメリカ映画。トム・ハンク スらの製作。 タイトルのとおり。オズワルドにお兄さ んがいたことは知らなかった、よくぞ、 生き抜いてきた。ホームビデオで撮影し た映像は有名だが撮った人が翻弄された こと、人生が変えられてしまったこと、 想像…

ハルノ宵子「隆明だもの」

ちょっとむつかしい本に手を出していて なかなか読み終えない。それで図書館で 軽いエッセイをいろいろ借りてきて読ん でいる。まあ、ここで感想を書くまでも ない。そのなかの一冊、吉本隆明の長女 の父と家族にまつわるエッセイ集。 よしもとばななは読ん…

名芸大卒業制作展2024

ことしも近所の大学の卒展を見に行く。 すこしでも知っている人がいれば楽しい のだがだれもいないし、昼時だったから か作品の前で説明してくれる学生もほぼ いなくて、残念ながら感想のやりとり、 励ましができなかった。日本画の院生の がよかった、力を…

植木剪定

植木屋さんに剪定を頼んだのは20年以 上振りである。自分で適当にやっていた のだが高いところはもう無理と諦めて、 3本の高い木を背の高さくらいまで伐採 してもらった。おまけに2本の木を抜い てもらい庭のダウンサイズした。 それは最近の流行りのよ…

図鑑はじめての絵画

小学館の「図鑑NEOアートはじめての絵 画」を見た、読んだ。図書館のこどもエ リアで見つけて、そうそう発行された時 話題になって見たいと思っていたのを思 い出して借りてきた。 30年以上前に美術に興味を持ち、それま でマネとモネの違いもわからなかった…

映画「マダム・イン・ニューヨーク」

2012年インド映画。 インドも進歩している、主人公の女性が 妻としての役割だけの立場にすこしづつ 疑問を持つ(いや、中産階級の裕福な家 族だからなのだが)。妻は当たり前のよ うに受け入れてきた、夫はそれに無自覚、 といって強権、傲慢ではない、…

わたしのコロナも終わり

昨日はコロナワクチン6回目を打ってきた。 7回の内6回打ったことになる、いくらか 流行傾向にあるのを見て、無料もまもな く終了なら打っておくかとセコイ! 図書館で綿矢りさ「あのころなにしてた?」 を借りて読んだ。2020年に不気味な 流行が始まり…

小澤征爾さん

家にまだステレオセットがなかった頃、 ポータブルプレーヤーというのがあって 十枚くらいのレコード盤もあった。 そのなかの一枚が、小澤征爾の軽クラシ ック集で、見開きの解説には小澤征爾の 単身オートバイでヨーロッパ修行に行き 実力者になってきたと…

フェリックス・ゴンザレス・トレス「無題」

カフェで雑誌を見ていたら既視感のある 写真があった。1995年の春にNYへ ひとり旅したときグッゲンハイム美術館 でそれを見た。よくわからない現代アー トがならぶ中で、無雑作にキャンディが 山積みされていて取って食べていいよと いう作品であった。…

映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

2021年イタリア映画。イタリアの映 画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのド キュメンタリー映画。 モリコーネはもちろん知っていたが、こ こまで多くの映画に関わっていたこと、 そして映画だけでなくいろんな音楽を作 っていたことは知らなかった。 映画…

今年の大河ドラマ

鎌倉殿以来一年振りに大河ドラマ「光る 君へ」を見始める。 鎌倉殿は三谷幸喜だったし、今回は吉高 由里子だからというだけである。 藤原のなんとかという名前にはやくもつ いていけない、ただ吉高を見ているだけ である。 光る君へ 前編 NHK大河ドラマ・…

書のワークショップへ

メナード美術館でワークショップがあり 申し込んで参加した。美術館の企画展の 「歳時記」にちなんで春の季節を書にす るというワークショップ。 書いたのは藤島武二の「耕天到」すなわ ち「耕して天に到る」である。 まあ素人なので数枚練習してすぐに本番…

カンバーバッチ「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」

2021年イギリス映画。 ベネディクト・カンバーバッチが製作兼 主演。ルイス・ウェインというイラスト 画家の伝記映画であるが、カンバーバッ チはむつかしい役どころをコメディ要素 を入れて好演。ちょっと奇妙な映画、映 像なのかと思っていたらまっと…

ロバート・レッドフォード「さらば愛しきアウトロー」

2018年アメリカ映画。レッドフォー ドの俳優引退映画だったらしい。レッド フォードについては、アカデミーの男優 賞ではなく初監督作品で監督賞を取って いいポジションを得たなと思い、サンダ ンス映画祭を主宰し映画人の育成もして いることもなんと…

ニコラス・ケイジ「マッシブ・タレント」

2022年アメリカ映画。ニコラス・ケ イジが本人役で主演しているようなシチ ュエーションのコメディ映画。 ニコラス・エイジは「月の輝く夜に」で はじめて見て、その存在感に注目したが、 コッポラの親戚というのでなるほどと思 った記憶あり。 その後の…

映画「茶飲友達」

2023年作品。特に老人映画を見るつ もりもないのだが、「PLAN75」と「茶 飲友達」はいくらか気になっていた。 それで後者の方、ちょっと思っていた映 画とは違っていた。高齢向けの売春クラ ブの運営スタッフの若者たちの生き難さ、 孤独、貧困をメイン…

清水義範「目からウロコの世界史物語」

ひさしぶりの清水義範、ねっころがって 読む。中学高校で習った世界史はほぼヨ ーロッパ中心(たぶん、寝てたので)、 だからモンゴルや中東、トルコの歴史と いうのはなんともあいまいである。昔、 世界最強の国家、文化があったことなど まるでわかってい…

ビリー・クリスタル「アナライズ・ミー」「アナライズ・ユー」

1999年、2002年アメリカ映画。 ビリー・クリスタルが製作に参加して、 彼とデ・ニーロとの共演、もうむちゃく ちゃなコメディ。それをなんとなく形を 成して納まっているところがよくできて いる。続けて見てしまった。 デ・ニーロの顔力、狂気と笑…