谷崎潤一郎「刺青・秘密」

谷崎の初期短編集の2編を読んだ。

性的倒錯というよりも耽美というのか、

そういう作品である、どう読み取るのか

はわからない、でもともに1910,11年の

発表、明治の終り、大正デモクラシー

到来か、とくに「秘密」の現代性は、よ

くぞその時代に書かれたものだ。まだ、

大谷崎とよばれる所以がよくわからない。