1991年、アメリカ他合作映画。
ジム・ジャームッシュの短編集というか
連作集。彼の「パターソン」がお気に入
りなのでこれも見た。
ロサンゼルス
タクシードライバーにプライドを持ち、
またステップとして整備工になろうとす
る若い女性のまっとうな生活、好い。
ニューヨーク
ブルックリンの黒人を乗せて、てんやわ
んや、いくらか意気投合、ふたりともし
っかり生きている、黒人の妹も好い。
パリ
盲目の女性を乗せるコートジボワールか
らきたタクシードライバー、女性の背筋
の伸びる姿勢、感性に惹かれていく。
ローマ
名優ロベルト・ベニーニがずっとしゃべ
くりまくる、それだけで物語が成り立っ
ている。
不幸を抱えたドライバーに不幸を抱えた
酔客3人を深夜に乗せる。ともに不幸話
を話す、生きていく哀しみと、それでも
もうすぐ今日も夜が明けるのだとラスト
シーン。しみじみ。
ロスとNYが好きだな。
そうかジム・ジャームッシュは散文作家
のようだ。