これもテレビで見た。
近年の山田洋次らしい古い感じの物語でこ
れで大丈夫かと思っていたが、終わってみ
るとせつなさが残る。これはなぜか。
寅さんが亡くなっている感覚はないのでせ
つなさはない、寅さんはどこかで生きてる。
ゴクミとの初恋再来か、(他の作品群は熱
心に見ていないが)ゴクミ4部作はしっか
り見たので思い入れがあって感慨深く、せ
つないのかなすこしはあるかもしれぬ。
でも、せつなさの理由は、
太地喜和子だ(圧倒的な演技というか所作)
しまって、登場した時の若さ、華やぎがせ
つないのだ。
そう、トータルでみるとそういう映画だっ
たのではないか。50本の映画を通して、結
果としてあの時代の女優たちを輝かせるこ
とになったシリーズなのだ。
51本目は「寅さんマドンナ大全集」として
「ザッツ・エンタテインメント」みたいな
ものを作ってほしいです。
ところで、笹野高史はとうとう御前様に昇
格したのだった。