坪内祐三「靖国」

靖国 (新潮文庫)
歴史の浅い新興の神社がイデオロギーにまきこまれ、よけいに
私達の関心の外に追いやっているが、そもそもできた当時はど
んなだったかと振り返る作者の姿勢はニュートラルで、作者に
その背景にどんな思いがあったとしても、この本の面白さは変
わらない。
読後、この靖国神社へは一度も行ったことがなかったので、ほ
んとに周辺で一番高いところにあるのかとか、大村益次郎の像
はどんなかとか、遊就館はどれかとか(入りませんでした)、
見てきました。隠さずに云えば、神殿の前でなんだかとても緊
張を強いられた、なんだか迫ってくるなにかを感じてしまいま
した。