2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

瀬戸内寂聴「寂聴仏教塾」

京都の東寺にはじめて行って、空海が住ん でいた御影堂の前に司馬遼太郎の立札を見 つけ、彼が好きだった場所だと知った。 そういえば「空海の風景」という小説があ ったな、それにもうすぐ高村薫の「空海」 という小説も出るようだな、と思っていた ところ…

佐々木譲「警察庁から来た男」

ちょっと病み付きになってきた佐々木譲。 タイトルはそのまま、警察庁からバリバリ のキャリヤが来て、内部の腐敗を始末する というわかりやすい展開ですんなり読めた。 車中で読み終えてしまって時間をもてあま してしまった。 でもキャリヤなんだからな、…

大阪市立美術館「伝説の洋画家たち二科100年展」

ひさしぶりに天王寺の美術館へ二科展100 年展を見てきた。文展から分かれて二科がで きたということらしいが、まだ西洋の模倣か ら手探りであたらしいものをつくりだそうと したことがわかる。宮本三郎がうまいと思っ たが、そばの安井曽太郎を見たらこれ…

高島屋ホール「クレパス画名作展」

クレパスとはクレヨンとパステルの長所を 併せもった画材だとは知らなかった。 そのクレパスを使って有名な画家たちが描 いた作品展を見た。小磯良平や三岸節子や どんな画材をつかってもうまいものはうま い、でもクレパスを有効に使った表現をし ている作…

contondo公演「夜と星と風の物語」

ひさしぶりに風邪をひき38度近い熱を出 し治りかけた日にこの芝居を観た。 あなたはピエールです。そう、わたしはピ エールになってこの別役実の世界に浸るは ずだったのに、対面式の客席、左壁にスク リーン、右壁に音響さん?、クラリネット とフルート…

村上春樹「職業としての小説家」

村上春樹がどうやって小説家となり、どの ように小説を書き、なんのためにかき続け るのか、などを正直に語る。かれが文壇や 出版界からさんざんたたかれていたなんて 一部を除いて知らなかったし、自分のやり たい方法を貫けるほど認められてきたと思 って…

アレックス・ギネス「マダムと泥棒」

知らなかった、古いイギリス映画だったの で録画して見た。アレックス・ギネスが泥 棒の主犯で、ピーター・セラーズ他がその 仲間、マダム役はまるでしらない女優。コ メディでホラーでなんとも脚本がしっかり したストーリー、いかにも英国らしい作り。 堪…

京都市美術館「ルーブル美術館展」

9月末くらいで終了するルーブル美術館展 に行ったらものすごい人出だった。やっぱ り展覧会は早い時期に行かねばなるまい。 フェルメールの天文学者はともかくとして、 コローが何点かありよかった。系統立てて 見てみたいものだ。プーシェも色っぽくて よ…

地点「櫻の園」

京都の北白川今出川のアンダースローとい うホールで、劇団地点の櫻の園を観てきた。 平田オリザの青年団から出た地点は、今の 演劇界の最先端のようで、その彼らがチェ ーホフの櫻の園をやるというので出かけた。 アンダースローは地点の常設小屋でなかな …

岡本喜八「肉弾」

どうしていまごろテレビで放映するのか、 戦後70年だからか、ここまで悲惨を超え た滑稽な戦争を描いた映画をよく出してき たと思う。昔ATG映画はよく見たのだが これは未見、何とか見たいと思っていたの でようやく見られた。 ストーリーはほぼ知って…

吉田修一「平成猿蟹合戦図」

横道世之介君の爽快さを求めて、同じ傾向 の話らしい変な題名の小説を読んだ。 うーん、確かに登場人物は皆さわやかで好 感を持つのだが、根本的に殺人を犯した人 が裁かれず、代りに服役した人の立場は無 視され、安易に国会議員を作り出していく ストーリ…

佐々木譲「制服捜査」

出張にはやはりはずれのない本を選びたい、 と思いまたもや佐々木譲。 北海道の田舎町の駐在所に赴任した警察官 が、田舎の古い因習のなかでの事件を解決 していく連作短編集。まあ楽しみましたが やはり長編の方が好きかな。

夏バテの8月

お盆休みあたりから夏バテ模様だった。 ちょっと夜歩きの距離を延ばしたのだが、 三日坊主だった。ヨガ教室へ行き、体側を 伸ばしたりがきついけど心地よい、でもス イミングはいちども行けなかった。 「寂しさ」についてへらへら思いを巡らせ た夏でもあっ…

芸術新潮8月号

まるで知らなかったグリューネヴァルトと いう画家のイーゼンハイム祭壇画の特集号 である。だいたい気に入った特集の時だけ 購入する雑誌なのだがこれは気に入ったと いうよりなんだこれはという好奇心から手 に取り、2ヵ月くらい時間をかけてようや く読…