2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高村薫「晴子情歌」(上)(下)

重厚な描写力というのだろうか。上巻はとにかく 読めない、ところどころ流し読みしたと白状して、 下巻になってようやくぐいぐい読みごたえが出て くる。この世界観が、続く「新リヤ王」「太陽を 曳く馬」で展開されるのだろう。なかなか読み進 めないのでW…

清水義範「龍馬の船」

清水義範はこんな本まで出していたんだ。 新幹線の中で一気読み。私たちは坂本龍馬のことは 司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の龍馬だと思っている。 それを中心において、テレビの龍馬伝も他の本にで てくる龍馬も微調整しているように思う。これも船 大好き龍馬…

吉田拓郎「午後の天気」

拓郎の3年振りのオリジナルアルバムだそうで、 またまた習慣から買ってしまった。はじけるよ うな勢いはやっぱりなくて、重たい感じが詩に も曲にも感じてしまうのだが、よく考えてみる と66歳でこれだけのことができるのは、とて つもなく若くてパワーが…

丸谷才一「綾とりで天の川」

文春文庫の丸谷才一エッセイシリーズは、最近めっきり むつかしくなって、昔のように文庫化発売と同時に読む ことがなくなり、さて、どこまて買って読んだかわから なくなって、結局書店でも買わずじまいできている。 久しぶりの一冊、やっぱりむつかしい。…

鹿島茂「社長のためのマキアヴェリ入門」

私はビジネス書というのをほとんど読まないので、 塩野七生の「マキアヴェッリ語録」は、私がその意 図で読まなかったのにとても参考になった本だ。 あれからかなり年月も経て、書店で鹿島茂の文庫新 刊で、マキアヴェリが目に入ってきたので読んでみ た。こ…

川上弘美「溺レる」

やっかいな長編をこつこつ読んでいるので、 気晴らしに短編集。川上弘美は「センセイの 鞄」しか読んだことがないが、これは山田詠 美のようだな。

喫茶室COBU「第七回永島慎二遺作展」

永島慎二の遺作展に出かけた。これでひと区切るつけるとのこと。 くりかえしになるが、隠居漫画家になってからの線タッチが好き だった。油彩も水彩も銅版画も著作もみんな大事にしていこうと 目の前の「自画像」を眺めながら、コーヒーを飲んだ。 (許可を…

恩田陸「チョコレートコスモス」

ひさしぶりに面白い恩田陸を読んだ。 たしかに「ガラスの仮面」へのオマージュと いえばそのとおり。小さい声で云えばパクリ。 それでも一気に読んでしまった。三部作の1 作目らしく期待する。

はてなブログのこと

先日、この「はてなダイアリー」から新しい「はてなブログ」へ 移行してみましたが、なんだかよくわからないので、戻ってきま した。出戻り娘です。

中江祐司「ホテル・ハイビスカス」

劇中にアイリッシュバンドが出てくる沖縄の映画と思い、 もう10年以上前に観た映画を、レンタルで借りてきて 再び見たところまったくストーリーの記憶がなくアイリッ シュ音楽もなかった。「ナビイの恋」と間違えたようだ。

ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」

昨日はなんばパークスシネマで好きなウディアレンを 観てきた。ウディアレンのヨーロッパ嗜好、芸術志向 がいやみなく表されていて楽しんだ。過去の有名芸術 家がいっぱい出てくるのだが、もうすこし絞って絡ん でくれたほうが散漫にならずよかったかな。 博…