藤田敏八「リボルバー」

1988年、藤田敏八監督の遺作のよう

だ。藤田敏八作品は1970年代に同時進行

でいろいろ観た、おもしろかったりつま

らなかったりでただ同時代を感じる映画

だったということか。役者としても存在

感があってユニークだった。

これはバブルの頃の浮かれた雰囲気をよ

く表している、沢田研二は倦怠で、柄本

明と尾身よしのりコンビは場面つなぎで

愉快で、山田辰夫小林克也はああ懐か

しい、手塚理美は可愛かった。

ばらばらに登場する人物たちが次第に重

なり合っていくのだが、もったりしてい

る、もひとつテンポに乗れなかった。