三浦しをん「神去なあなあ日常」「神去なあなあ夜話」

三浦しをんお得意のお仕事小説のこれは林

業小説。無気力な若者が林業の現場に放り

込まれ徐々に林業の面白さ大切さを感じ取

り、田舎に残る土俗的ななにものかに触れ

ていく心の揺れをとてもうまく描いている。

どんどん読めてしまって、一見お気楽小説

に思われるが意外と深いものがあるように

思う。ただし、おまえはその田舎に住みた

いかというとやっぱり遠慮しておくという

ことになるけれど、そういう場所がまだ日

本にあるというのはちょっと心強い。