これは平塚らいてふが作った「青鞜」の歴
合わせながらを振り返るという作品で、と
ても興味深く読んだ。
平塚らいてふは勝手に思っていた解放闘士
ではなく中産階級の自由人であるとイメー
ジを新たにした。そもそも『青鞜』の平塚
らいてう、伊藤野枝のことはよく知らなか
れに伊藤野枝が絡んで、女性解放の平塚ら
いてふの位置関係がわかっていなかった。
副題が、女が集まって雑誌をつくるという
こととあるので、そういう視点からの作品
で、対比がうまく大層面白かった。
雑誌」の雑誌作りとよく似ていて、そっち
も興味を持ったのでこんど読んでみよう。