ラッセル・クロウ「インサイダー」

インサイダー(字幕版)
久々に重厚な作品を見た。企業の不正に内
部告発する副社長研究者ラッセルクロウ、
テレビ局ニュース記者アル・パチーノ、そ
の上司クリストファー・プラマー
内部告発者の告発を嘘と思い込ませるため、
彼の過去の過ちや弱点を見つけ出しネガテ
ィブキャンペーンをはるところなど、どこ
の国も同じ手口だ。テレビ局は経営してい
かなければならないので、権力やスポンサ
ー等には弱く、現場とのせめぎあいをリア
リティをもって描いていく。
若いラッセル・クロウもよかったし、また、
クリストファー・プラマーのしたたかさに
は唸る。いつもと同じ感想になるのだが、
アメリカの民主主義の底力に感心する、し
かも実際の事件に基づく映画だというので、
そういう映画をつくり上映できるところが
逞しい。