安藤正勝「物語フランス革命」

物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)
竜馬がゆく明治維新フランス革命を比べるところが
あって、はて、フランス革命のことはなにも知らない、
なにか入門的な本を読んでみようかと見つけたのがこの
中公新書。高校では2年間世界史を学び、このあたりは
教師も熱弁だったが、断片的にしか覚えていないが、理
想が現実に打ち負かされていく、あるいは革命の反動の
ようなもの、あるいはどうしても急進的に行き着かざる
をえないこと等を学んだように思う。
それで読んでみると、こういうことがあったなあ、この
人はこういうキャラだったかとか物語としてはきわめて
面白い。面白いといっては不謹慎だが、人間の本質がす
べて入っているよう。そして歴史には必然というものが
あるのも面白い(怖い)。