大岡昇平「堺港攘夷始末」

明治維新もののノンフィクション。
慶応4年フランス海軍の乗員が堺の港を測量するため上陸し、
これに対し海岸警護の土佐兵が発砲し11名を死亡させた。
その結果、11名の土佐藩士が切腹し、それが堺の妙国寺
行なわれた。引っ越した頃堺市内の名所を回ってなんとなく
知っていたが、これが堺事件の全貌であった。
あいまいな史実が多く、しっかり検証しておかなければ
ならないのはどの歴史でも同じだ。
これは、中公文庫の復刻コレクションの1冊。ただし、
八重洲ブックセンターでしか見かけないのは何故だろう。