平田オリザ「その河をこえて、五月」

テレビで、平田オリザ作の「その河をこえて、五月」という芝居を観た。
日韓合作の芝居ということで、重苦しい話しかと思っていたが、
もちろんそのことを触れるわけにはいかず、というかそのからみの話に
終始するわけだけど、普通の人の持つ普通の感覚でほぐしていくセンス
に感心した。また日韓に限らず、異国間のコミニュケーションの困難さ
と喜びを、特に三田和代がいかにも楽しそうに表現し、じわっと気持ち
のよい芝居であった。こなれていない部分もあったし、予定調和的だと
いう批判もあろうかと思うが、一度平田オリザの本物舞台も観てみたい。
好きな小須田康人はもっとがんばれよですね。