メナード美術館「歳時記 風薫る夏」展

天気がよかったので、メナード美術館

歳時記シリーズの2弾へ行ってきた。

亡くなられた舟越桂作品、田渕俊夫の多

くの作品、そして特集展示島田鮎子、ゆ

っくりと観られた。次は秋ですね。

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三谷幸喜「笑の大学」再演

笑の大学は1996年初演の西村雅彦と

近藤芳正のをテレビで見たことがある。

こんどは2023年版、内野聖陽と瀬戸

康史の再演をテレビで見た。

役所広司の映画版も見たけど・・・)

芝居はテレビで見ても緊張感ある、しか

も二人芝居だから。

かなりの部分は覚えていた、初演は西村

も近藤もなんだか怪しげでどこへ連れて

いくのかとひやひやしていたが、今回は

瀬戸がいいひと外観でちょっと安心して

見られた。内野も想定できそうで。

やっぱりはじめてのインパクトは強いの

だな。

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ショーン・コネリー「風とライオン」

1975年アメリカ映画。

ロッコに介入する国際勢力とイスラム

の族長(ショーン・コネリー)の戦い、

駆け引きの歴史物語なのだが、知識もな

いのでよくわからない話だった、すみま

せん。アメリカの独善が反映されて余計

にわからずじまい。

アメリカがイスラムの族長の誇りを称え

るような映画を作っていたのは今では考

えられぬ、歴史は簡単ではない。

 

ロブ・ライナー「ア・フュー・グッドメン」

1992年アメリカ映画。

ジャック・ニコルソンが楽しそうに悪役

を演じている、トム・クルーズや デミ・

ムーアが手玉に取られている感じ。

人物形成がすこし単純すぎるか、 ケヴィ

ン・ベーコンはやや複雑な役どころでい

いいんだけど。

 

宮本輝「よき時を思う」

宮本輝やいくつかの作家の小説は出張の

友だった。となりの席でパソコンを開い

てメールや仕事をしている人を横目に、

どんどん読める小説を読む、申し訳ない。

いま無為な日々を享受していると、こう

いう本がちょっとゆるい、いい話なんだ

けど、うまくいえないけど。

バベットの晩餐会」を思い出した、あ

の緊張感はなかったけど。

どんどん読みました。

 

 

瀬戸内寂聴「寂聴源氏塾」再読

紫式部の欲望」を読んで、なにかこう

いうのを読んだような気がするなあと本

棚を探していたらあった、2008年に読ん

でブログに書いていた。そもそもドンフ

ァン源氏の話でなく、女性の喜び哀しみ

を描いた物語だったのかとすでに理解し

てるじゃないか。

あの時は源氏物語千年と盛り上がってい

たので、ついミーハーに食い付いたのだ

が身につかなかったのでした。

今回はすいすい内容が入ってきた、紫式

部の来歴も書いてあるし、ああ、テレビ

の威力はすごいなあ。

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綿矢りさ「パッキパキ北京 」

綿矢りさを読むつもりはなかったが、新

聞かどこかで北京の現在が活写されてい

ると読んだので、北京も上海も行ったこ

とがない世界第二の大国にぴんときてい

ないわたしの鈍い感覚を更新できるかと

読んだ。

これはなんだ、ブランド志向のイケイケ

マダムがすべてに物怖じせず北京の街を

快楽優先で駆け回る姿に、こんな話なの

かと思いながら、次第にこれは新しい女

性だと感心しはじめ、そのうち魯迅の阿

Qが云う「精神勝利法」という方向にシ

フトしはじめ、ブランド品なしで勝利す

ることに決めるのである。でもラストに

友だちから「アタマ大丈夫?」と云われ

てストンと終わる。

ぶっ飛び痛快に一気に読んでしまった、

でも裏テーマがあるかな、阿Q正伝なん

て高校以来読んでないからな。