ジョディ・フォスター「マネー・モンスター」

 すこしは華やかなものをと、ジョージ・ク

ルーニージュリア・ロバーツならばいい

だろうと見てみた。ジョージ・クルーニー

は二枚目なのに三枚目役がお似合いで、で

もスイッチが入ると見事に二枚目になると

ころがスターである。映画は華やかさとは

違う話(まるで知らなかった)でメディア

の独善的なところを描きながらも、巨悪ま

で暴くわけではなく成り上がり者の悪とい

う卑小なところに収めてしまったのは残念、

犯人への共感も作れなかったし。監督ジョ

ディ・フォスターはこのまま映画監督の方

へさらに進んでいくのだろうか。

マネーモンスター (字幕版)

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ヴィム・ヴェンダース「アメリカの友人」

ベルリン天使の詩の監督作品なので見なけ
ればとようやく見た。この地味なストーリ
ーにどんな意味かあるのかよくわからない
まま、奇妙な友情というか同志的な感情と
いうかそういうものを描いたのか。体調が
悪かったし、わたしにはよくわからない映
画でした。

アメリカの友人 デジタルニューマスター版 [DVD]

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池澤夏樹「花を運ぶ妹」再読

高熱を解熱剤で抑えながらアイスノンを枕

に、熱帯のバリ島を舞台にした彼の代表作

のひとつを2006年以来再読、一気に読んだ。

記憶ではミッドナイトエキスプレスをイメ

ージしていたがまるでそういう感想はなく

妹の力、霊力というのかみえない力が世界

を動かす物語だ、水につかり、水に溺れ、

多湿気の気候のバリの空気や、アジアの特

にバリに息づく神や習俗のヨーロッパ文明

とは違うことを十分に示してくれる。

いやはややっぱり面白かった。 

ktoshi.hatenablog.com 

花を運ぶ妹 (文春文庫)

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発熱

なんか横になりたいなあ、寝付けないなあ、

肩こり、首こりだなあと思いながら、そう

いうときはスイミングでリフレッシュだと

行ってきたら熱があった。忘れていた、一

気に力が抜けた。1年ぶりか。

宮本輝「三千枚の金貨」(上)(下)

久しぶりに宮本輝、どんどん読めるという

ストーリーテリングは安心感あり。会社の

役員友達の冒険談とでもいうか夢物語であ

る。そこにゴルフの話、祇園の話、痔の話、

不倫の話、あれやこれやを詰め込んでほん

とうに飽きさせない。ただしお金持ちの冒

険なのでわたしにとってはリアリティがな

く共感しながら読むということにならなか

った。

三千枚の金貨〈上〉 (光文社文庫)

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三千枚の金貨〈下〉 (光文社文庫)

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