「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」

光文社新書の標記の本を読んだ。

1000点刊行を記念した「光文社新書この

一冊」という無料冊子を本屋でもらって

読んでいたらこの本に興味を持って読ん

でみた。

夢を持ち続ける、やりたいことを求める

ことの重要さをひしひしと感じる、と安

易な感想になってしまうのがくやしい。 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)

 

 

 

加藤典洋「9条入門」

 内田樹が衝撃を受けたというので9条入

門という本を読んだ。断片的に知っていた

経緯と変遷を整理、確認し今の改憲護憲の

背景を見直すべく読んだ。権力の誇示と争

いに翻弄された新憲法とその解釈はさてお

き、最もそうなのかと突き刺さったのは、

戦中の熱狂と戦後すぐの9条の理念の熱狂

は通じるものがあるというくだり。その理

想主義は空虚を満たすものだということ。

護憲が持つ弱点はここにもあるのだなあと

思う、現代の社会状況のなかでお飾りでな

く現実にどう生かしていくのかという道標

みたいなものがいると思う。

9条入門 (「戦後再発見」双書8)

9条入門 (「戦後再発見」双書8)

 

 

佐々木譲「地層捜査」

 ちょっとやっかいな本を読んでいるので、

気分転換で並行してエンタメを読む。ブッ

クオフで見つけた読んでいない本。安定し

た面白さ、新宿の昭和の雰囲気の古い町で

起きる出来事、どこもきれいになって明る

くなって、でも陰影が必要だとわかる。

地層捜査 (文春文庫)

地層捜査 (文春文庫)

 

 

柳広司「二度読んだ本を三度読む」

誰と間違えたか、柳広司という作家の岩波

新書だった。タイトルが三度読むとあるの

で手に取った。これからは新作を追うより

も持っている本を読み直すことに重点を置

こうと決めているのだがなかなか・・・。

で、このタイトル、18作のうち10作を読ん

でいるのだが、二度読んだのは「竜馬が行

く」のみ、太宰の戦前の明るい文章はもう

一度読んでもいいかな、細雪は大阪、阪神

間の懐かしさからもう少し時間がたてば読

むのもいいかな、と思案する。カラマーゾ

フはきっと読まないだろうな。 

二度読んだ本を三度読む (岩波新書 新赤版 1776)