山田洋次「キネマの神様」

ダメ男の系譜というのがあるのだそうだ。

浮雲森雅之夫婦善哉森繁久彌、こ

れらがわたしには理解できない、いや男

はそういう人がいることはわかる、わか

らないのはそれに惚れる女である。

で、これもそういう話である、宮本信子

である。娘の寺島しのぶはさすがに怒っ

ているんだけど最後に手紙を読んで泣く、

許すのである。これでいいのか。

主人公も初監督に抜擢されてあんな簡単

に逃げ出すな、映画の現場が好きじゃな

かったのか、まるで理解できない。

沢田研二志村けんに敬意を表して彼の

演技を真似ている、似合わないけど仕方

がなかったのだろう。

山田洋次の甘さがでてしまった、いい話

だったね映画は寅さんだけでいい、カイ

ロの紫のバラは特許じゃないけどよかっ

たのかな。