フランソワ・トリュフォー「大人は判ってくれない」

トリュフォーの長編第一作、1959年フラ

ンス映画。ようやく見ることができた。

瑞々しいと云うんだろうな、少年のナイ

ーブな心情を両親も教師も判ってくれな

いではなく判ろうとしないことへの反抗、

抵抗なんだろう。トリュフォーの少年期

の自伝的映画だと云う、ジャン=ピエー

ル・レオが演ずる、そして常連出演とな

る。ラストに彼は走る、走る、走る、海

まで来てカメラに向かってストップモー

ション。これは彼が先駆者だったらしい。

若いときに見ていたらもっと感化された

だろう、瑞々しいと強く思っただろう。

この歳となればそれは頭の中で理屈で思

ったということになる、残念ながら。

はじめてのトリュフォーは「アデルの恋

の物語」を大学のとき映画館で観て、そ

れから新作を観て旧作を探してという追

っかけだった、懐かしい。