「悲しみは空の彼方に」

1959年アメリカ映画、まったく知らない

題名の映画だった。演劇女優志望の子持ち

の女性がニューヨークにやってきて成功す

る話に、複雑なテーマを盛り込んで、人生

物語であり恋愛物語であり人種差別の社会

派物語であり、盛りだくさんで堪能した。

家政婦となる黒人女優ファニタ・ムーアが

とてもよくてアカデミー助演女優賞候補と

なった、取らせたかった。

主人公の ラナ・ターナーは知らなかったが、

成功するためには恋人も蹴散らす女優魂

見事、いかにもアメリカ的なサクセススト

ーリーなのだが、常識人らしさを保ち感心

した。ラストシーンの教会の葬儀で、想定

外のマヘリヤ・ジャクソンが出てきて賛美

歌を歌う、圧倒的なパワー、包容力に心打

たれた。

いやあ、知らなかったなあ。