平野啓一郎「マチネの終わりに」再読

映画が納得できなかったので、本はどうだ

ったかと再読。疑問に思ったところは本で

はしっかり書き込まれている、丁寧なくら

いに。ジャーナリストとしてもやれること

をする確かな女性だった、ごめんね。

マネージャーの描き方が本と映画では異な

る、映画では自責の念から自白してしまう

のだが、本では聖書のマルタとマリアの姉

妹の話を引いて、女が察知してしまうかた

ちだった。映画は善悪がわかりやすく本の

方が自然な感じがした。映画人の父との関

係も本の方がはっきりしていた。

2時間で映画は語るのでメリハリが必要で

ありだからこそ本を超える映画があるのだ

が、ここでは本の語る密度のほうがわたし

には勝ったのだろう。

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