宮本輝「錦繍」再読

先に、井上ひさし「十二人の手紙」を再読

し、こういう書簡小説ならやっぱりこれと

思ったが、宮本輝は30冊くらい持っていた

文庫本をすべて処分してきたので手元にな

ブックオフで買ってきて読んだ、再読。

本当にやりとりしたような手紙ではない、

こんなふうに書き記すことはありえない、

やはり書簡小説、書簡体文学なのだろう。

男は浮気をするものなんだという考えは男

女の違いはなくなり古くなっているが、人

がちょっとした機や運により人生が変わっ

てしまうということは不変である。そこで

せつないという心の綾がうまれる、それを

噛みしめる物語であった。一気に読んだ。

錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)

錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)

  • 作者:宮本 輝
  • 発売日: 1985/05/28
  • メディア: 文庫
 

ktoshi.hatenablog.com