門井慶喜「ゆけ、おりょう」

竜馬がゆく」に対応しての「ゆけ、おり

ょう」なのだろう。竜馬死後のおりょう

んについてはなんとなく知ってはいたが、

竜馬が維新後ほぼ忘れられ、おりょうも忘

れられ(わざと表に出ずか)、市井のなか

で暮らしたということ。維新により亡くな

った志士と生きた志士の違いはなんだった

のか、支えた女性たちはどうなったのか。

革命とはそういうものなのだろう。

おりょうの視点から竜馬を描き、おりょう

の一生を描く、軽いタッチのエンタメでス

イスイ読めてしまった。これはこれでいい

でしょう。

ゆけ、おりょう (文春文庫)

ゆけ、おりょう (文春文庫)