三浦しをん「愛なき世界」

新聞小説なのでさくさく読める。

東大の理学部植物学の院生博士課程の女性

研究者が研究に邁進する話。恋愛結婚を除

外して植物を対象した研究生活にのめりこ

むので愛なき世界なのだが、それもまた潔

し、夢中になれるのは素敵なことだ。愛な

き世界はじつは愛ある世界だったという話

なのだが、恋愛も手に入れるという安直な

話にしなかった三浦しをんは偉い。

大昔の高校時代には研究生活に憧れもあっ

たが相性が合わずいまも憧れのまま。だか

らそういう目線で楽しく読んだ。

愛なき世界

愛なき世界