箱根駅伝を舞台にした大学生のファンタジ
ースポーツ小説である。現実にはありえな
いなどと思って読んではいけない。その前
提で主人公二人の走ることの爽快感、美し
さみたいなものが伝わってくる、読んでい
て気持ちがいい。勝ち負けではない強さと
いうのか喜びみたいなものが溢れている。
あわよくば他のメンバーがどうしてやろう
と思ったか、その苦痛、苦悩がもっと表現
されてないとやっぱり物語としては弱いと
思う。映画にもアニメにもなっていたこと
はまるで知らなかった、人気作品なんだ。
なお、我が家ではなぜか作者を「しをん」
ではなく「おしん」と呼んでいる。