沢木耕太郎「sessions3 陶酔と覚醒」

三冊目。ここでは市川崑の「東京オリンピ

ック」の話が面白かった。小学4年生で学

校から校外学習で近くの映画館へ観に行っ

たことを覚えている。変わった演出や日本

選手の勝ち負けがあまりないことは気にな

らなかった。女子ハードルの5位入賞の依

田郁子に強い印象と記憶(今wikiをみたら

早逝していたことを知る驚く)。柔道の神

谷やマラソンの円谷の立派な成績なのに悔

しいという哀しみみたいなものが4年生の

少年に沁みた強い記憶。大人になって谷川

俊太郎の脚本を読んで大いに感動し、また

批判した河野大臣に高峰秀子が直談判した

ことも知り感心したことも。でも市川崑

ATGの「股旅」だな。