クリント・イーストウッド監督は人気実力
トップの活躍であるが、今回もどうしてこ
のような題材をみつけてきて映画化しよう
と思ったのだろう。重い映画だ、重すぎる。
権力はミスを認めない、身内を庇うのはよ
くわかる、自分の中にもそういうことはな
いとは言い切れない、でも人の人生を台無
しにしてしまうことはできない。後半で委
員会か聴聞会が開かれ事実が得られる、ま
た手伝っていた少年が告白をする、人の小
さな良心が真実を明らかにしていく。ラス
トで息子の行ないが語られ母親は誇らしく
思う。つらい話のなかで小さな灯りが燈る。
堂々たる映画だった。
「或る夜の出来事」のエピソードが出てく
る、母親にも小さな喜びが育つことを願う、
アンジェリーナ・ジョリーは頑張った。