テレビで小津をやってるのを見落として途
中からである、無念。1959年作品、佐多啓
子、みんな若い、でも老けて見える。
笠智衆の子供、弟の方がすごくいい、悪っ
ぽくてみてるだけで楽しい、杉村春子はち
ょっと意地悪な役どころでやっぱりうまい。
1959年、テレビが家にくる、家族の中心に
くるというのは大事件だったのだろう。わ
たしはきづいたときにテレビがあったので
その感動はなかった、そのかわり電話がき
たときにはほんとにうれしかった記憶があ
る。そうやってひとつひとつ新しいモノが
きた時代だった。
そして、おはようと声をかける、どうでも
いいような話をする、天気の挨拶をする、
そういう無駄なようにみえることが人と人
の関係をつくるとさりげなく小津は語る、
ラストの佐田と久我の駅での会話はそのま
まラブシーンであろう。
最初から見たかった、レンタルであるかな。
もひとつ、
犬童一心「グーグーも猫である」も頭が切
れて録画されていた。こっちはちょっと気
がそがれてながらで見た。